今日はマシュマロメンタル這い上がり系なよ子が30歳を機に仕事に対する考え方を大きく変えた方向転換期について語ります。結婚、仕事、独身謳歌で彷徨うアラサー女子の一部の意見としてご参考ください。(※あくまでも個人の意見です。)
認められたかった20代
とんでもない挫折を経験した20代前半
実は私、20代前半は起業を目指していました。当時は飲食関係の仕事をしていた延長で、ある経営者の方から共同経営でお店を開く提案をいただきました。「若くして社長になりたい」という意味不明な野心を持っていた私は夢中で突っ走りました。
がしかし結果は、住むところも車も僅かな貯金も無すという、失敗に終わりました。当時の私は完全にしくじり先生です。
とりあえず出てみた東京・渋谷
その時すでに25歳。大学生活を東京で過ごした地元の友人たちも、転職を機に地元に戻る選択を始めた頃。それでも「東京に行きたい」という、また謎の願望だけで本当に出てきました。
そして、「せっかく東京出てきたんだから東京っぽいところに住みたい」というだけの理由で渋谷に住みました。住んでみて思うけど、渋谷は普通に生活できるし、便利でした。
ずっと飲食関係の仕事をしていたこともあり、まったくパソコンが使えない、このままじゃまずいのでとりあえず未経験でもできる事務の仕事を始めました。当時の仕事は左クリックのみ。朝から晩までひたすらクリックしていました(笑)左クリックの仕事でも渋谷に住めたんです。奇跡…。
そうこうしているうちにだんだん東京生活に慣れてきて、何か新しいことを始めたくなってきました。
再チェレンジするも敢え無く撃沈
何かしたいけど、何をしたいかわからない、でもやっぱり自分で仕事がしたい。そんな風に考えていた頃、また声を掛けられました。
-「新しく始める企画に参加してみないか?」
あるプロジェクトの販促メンバーとして参加させていただくことになりました。そのプロジェクトが軌道に乗ったら販売権をもらって代理店化するというような内容のもの。なぜかタイミング良く出会うんです。
1年後・・・。
-「今回の企画は終了することになりました」
ええええ、ええーーーーーーーーーーーーーー。
またーーーーーーーーー。
と叫びたくなるような、負け癖がついてしまいそうな経験でした。
再々の会社員生活へ
前職での不完全を胸に、再就職しました。不完全な経験を解消するかのように奮闘し、全力投球する日々でした。朝から晩まで詰めるように働き、次から次へと押し寄せて来る納品嵐を片付け、日々の業務を“こなし”ていました。
しかし…。
悲しいかな、そこでは自分が望むような評価が得られませんでした。「やってもやっても認められない」そんな悔しい思いとともにモチベーションや体調を崩しがちになりました。
30歳を機に仕事について考えた
毎日深夜まで働きタクシーで帰宅する。そんな生活を送っているとさすがに身体がきつい。「このままの生活を送っていたら本当に身体を壊してしまうのではないか」そんな風に考えることが増えました。
なんのために働いているのだろうか
稼いで年収を上げることや、仕事で認められて地位を築くこと。そうして社会的にも認められて、自分の居場所をつくろうとしていたのかもしれません。ある程度の年収を稼ぐことで、稼げる自分を認めたかったのかもしれません。
そんな内心に気付き始めたころ、なんのために働いているのか本当にわからなくなってしまいました。
“仕事で一旗揚げる”これを諦めてしまったら
稼げない自分を認めてしまったら
今まで生きてきた自分の人生を否定してしまうような気がして。
そんな大切な何かを手放してしまうような気がして、葛藤していました。
でも身体が第一。身体や心を壊してまで欲しいものなんてない。
それが私の答えでした。
ゆるキャリ志向に転向し退職
本音を言えば働きたくなんかない。全然働きたくなんてない。何もしたくない。そう思うくらいに疲弊していたのかもしれません。有給消化期間中はとにかく何もせずに過ごしました。
午前中は部屋の掃除や洗濯などの家事をして、午後は軽く昼寝をする。何もしないって退屈だけど、社会とのつながりも特にない。それはそれで存在意義を見失いそうな、そんな気がしました。
極端な話、「お金があれば仕事なんてしなくてもいい」くらいに考えていた時期もありましたが、属する場所がなければ自分の存在意義も見失ってしまう、それが人間なのかもしれません。
程よく働き、暇を満喫する
結果的に前職と同じような仕事をしていますが、今は働く時間は半分くらいに減りました。収入面でも前職と同じかそれより下かくらいですが、会社に行って詰め詰めに働かない分、かかるお金も少ないのが事実。
自宅で作業をすることも多いため、仕事用に着る服の数も必要ないし、ランチ代もかからない。締め切りや期限に追われていなければ基本は自分のペースで働いています。
ある意味諦めたキャリア志向
20代の頃大切にしていた、認められることや稼ぐこと。それらを手放して心残りはないかと聞かれればそうでもないのが事実です。
ただ、毎日自宅で夕食をつくってゆっくり食事をする。プライベートを重視して、大切な人と過ごす時間を重視したり、予定のない休日はゆっくり過ごすことを満喫する。何もしない時間を満喫できるのがどれだけ幸せなことかと実感します。
10代、20代の頃から無意識に競争社会の中で戦っていたのかもしれません。プライベートを重視した仕事の選択でも、仕事に取り組む姿勢は変わらないもの。できることをできる範囲でやる生き方も悪くないかなと感じています。