先日、映画「ボヘミアン・ラプソディ」をみてまいりました。
土曜日朝起きる理由をつくろうと思い土曜朝9時上映の映画をポチる。
ひとりだったから周りを気にすることなく号泣できました ( ;∀;) イイハナシダナー
ボヘミアン・ラプソディでは、人気バンドクィーン(Queen)のボーカルとして活躍するフレディ・マーキュリー
&プライベートではゲイ(LGBTQ+)をカミングアウトし、ゲイとして歩むフレディの人生が描かれています。
フレディは英国人。当時(1970年代~1980年代)は、ゲイに対する理解がなく、差別的な見方をされてしまう時代。
心に穴が空いたような孤独との戦いが映画の中でもハイライトされていました。
そんな中、彼の人生に欠かせない存在がメアリー・オースティンという女性でした。
元恋人・フィアンセであり、ゲイをカミングアウトした後も彼の生涯の親友となったメアリー・オースティン。
フレディはメアリーのために「Love of my life」という曲(とても人気の曲)を綴り、
「彼女は事実上、俺の妻なんだ」と公言をしているほど唯一無二な存在であったのです。
さらに、彼がHIV(エイズ)に感染して亡くなった時、1億ドル、日本円にして約80~100億円の財産をメアリーに残し、
さらにガーデンラウンジ、28部屋のマンション、ロンドンの一部の土地を相続人としてメアリーを指定しています。
当時長年付き合っていたジムハットン(Jim Hutton)よりも多い相続額であったというのも驚きの事実です。
フレディを魅了し愛されたメアリーという人物について
気になってみたので今回調べてみました。
アダム・ランバート×Queenクィーンがバンドを組んだ理由!「ボヘミアン・ラプソディ」をもう一度!
メアリー・オースティンとフレディ・マーキュリーの出会い
メアリーとフレディはロックバンドクィーンが結成される前の1969年に出会っています。
メアリーは当時18歳(1951年生まれ)、フレディは24歳(1946年生まれ)だったので年の差は5歳。
最初の出会いはメアリーが店員として働いていたビバ(Biba)というロンドンにある洋服屋さん。
出会ってすぐに2人は恋に落ち、間もなく同棲をはじめます。
メアリーとフレディはよくベッドの中で一緒の時間を過ごし、
ピアノをベッドの近くまで手繰り寄せフレディは作曲するという長年連れ添った夫婦のような生活をしていました。
メアリーは非常に素朴な性格の持ち主で、
フレディが持つ大きな夢に対して少し拒絶反応があったようです。
2000年の取材にはこう答えています(OK!Magazine)
「彼(フレディ)は、私の人生で出会ったことのないタイプの人でした」
「私は自信がないのに、彼は自信に溢れていて。私たちは共に成長をしてきたんです。私は彼が好きでした – その想いからすべてがはじまったんです」
そんな謙虚な一面をみせる彼女ですが生い立ちをみていくと、
彼女の本質的な部分が少し理解できます。
メアリー・オースティンの生い立ち
メアリー・オースティンは1951年にロンドンの南に位置するバターシー(Battersea)近隣で誕生。
両親はともに聴覚障害者で、父親は壁紙を切る職人、母親は小さい会社のお手伝いさんとして働いていました。
家庭は貧しく、生活費を稼ぐために10代(中高生?)から稼がないといけない状態でした。
そんな苦労をしてきた彼女の「もったいない」精神が垣間見えるフレディとの会話をご紹介
1980年代にツアーを一緒に回ったライターレスリー(Lesley-Ann Jones)より。
フレディは半分しか使っていない歯磨き粉をゴミ箱に捨てたら、メアリーはそれを取りに行って「フレディ、歯磨き粉を最後まで使って。ものを粗末にしないで。」というんです。フレディは「俺は世界で一番のお金持ちだぞ!」と言い返す。そうしたらメアリーは「そんなの関係ない!お金を水に流すようなことはしないで。」とフレディをたしなめていました。
メアリーは意外と主導権を握っていたようで、フレディに対してモノ申せるのは彼女以外いなかったのではないでしょうか。
ゲイのカミングアウト
自分の彼氏や夫がカミングアウトした時あなたならどうしますか?
フレディは人生半ばで自分がゲイであることに気づき、当時フィアンセであったメアリーに告白しています。
フレディとメアリーの男女関係はこの告白のあった1976年に終止符が打たれます。
メアリーは一緒にいる間に薄々フレディがゲイであること感じていたようで、
一方、フレディは自分が同性愛者(バイセクシャル)であると認識していたようです。
フレディがバイセクシャルなのかゲイなのかはあまり明確にわかっていませんが、
そんなフレディにメアリーがバッサリと言い切った発言がこちら。
「No, Freddie, I don’t think you are bisexual. I think you are gay」
(デイリーメール インタビュー2013年)
「違うわフレディ、あなたはバイセクシャルではなくゲイだと思うわ。」
映画の中でもこのセリフが出てきますが、
愛すべき恋人にきちんと向き合う辛さ。彼女の優しさと強さが垣間見えますね。
メアリーは実は、フレディがスターになったとき、浮気はされるかもしれないと覚悟をきめていたのですが、
まさか「男」に浮気されるとは予測できなかったよう。
カミングアウトした後も彼女は彼との交流を切ることなく、ずっと親友として居続けます。
メアリーはゲイとなったフレディに子どもをつくることも提案したこともあったらしく、
フレディはこどもをつくるなら猫をもう一匹かったほうがいいと断ったようですが。。(フレディは無類の猫好き)
フレディと別れた後のメアリー
あまり情報がないのですが、メアリーはピアース(painter Piers Cameron)と再婚し、2人の子供を生みます。
その後離婚し、再度ニック(Nick Holford)と再婚。
ただ、その結婚生活もうまくいかなかったようで離婚しています。
メアリーはその間もフレディとは親友であり続けています。
フレディのさいごまで付き添い続けたメアリー
ロックスターのフレディが1991年に亡くなったとき、世界に衝撃が走りました。
HIV(エイズ)に感染していることはごく身内の人にクローズされていたからです。
メアリーは1991年頃子育て真っ最中、フレディを看病をする傍ら、生まれたばかりのピアース・シモンズとの間の第一子リチャード(Richard)を片手に、
第二子のジェイミー(Jamie)をお腹に宿していました。
最初にエイズを告白したのはやはりメアリーだったとこのと。
彼女は毎日彼を励まし続けましたが、願いとは裏腹にフレディは徐々にやせ細り体力を失っていきます。
「フレディがすべてを終わらせることを決意した – 彼がいつ死ぬのかを選択したのよ」メアリーはこう発言しています。
「彼は死が迫ってくるのをひしひしと感じていた。そして突然言ったの”俺は決めた!もう逝かなければいけない!”」
「彼の人生の質が劇的に変わり、彼は毎日苦痛と戦わなくてはいけなかった。視力を徐々に失い。体力を失い。どんどん病気に侵される彼をみるのはとても悲惨だった。ある日彼は病院が提供する治療に頼ることをすべてやめ、自然の摂理に任せることにしたの。スイッチが切れるみたいにね。私が驚いたのは彼は信じられないほど勇敢だった。顔色は悪く死ぬ前の顔だったけど ”わかった。もう受け入れる – 俺は逝く”といって。笑顔で平穏そうな表情で亡くなったの。」
フレディはゾロアスター教の両親のしきたりに従い火葬されたが、メアリーのみ遺灰をもっていくことをフレディによって許可されていました。
メアリーはフレディ死後2年間そのことを誰にも言わず秘密にしておき、彼の遺灰を家の中に保管しておいたそう。
メアリーはフレディが亡くなった後、ひどく孤独に苦しみます。
彼女に残されたのは巨額の遺産。実はフレディが生きている間にメアリーに遺産について相談していました。メアリーがフレディからの巨額な遺産相続について知った時。彼女はとてつもない責任がのしかかってくることに対して非常に怖がり、美しい骨とう品、絵画や家具などを美術館へ寄付するようにフレディに促したと言われています。
「フレディが死んだあとは人生の中で一番孤独で大変な時期だった。」
「私には常にフレディという頼れる存在がいて。突然誰もいなくなった。思っていたよりも自分という人間が不完全であったことに気づいたんです。私は彼にとって最愛なる親友でしたが、それと同時に私にとっても最愛の親友だったんです。- 彼がいつでもそばにいると思えるだけで良かった。」
「彼は私を常に守ってくれていた。彼が死んでから、いかに彼に守られているか知ったわ。いつもなにかあると”ダーリン、大丈夫俺たちは乗り越えられる”って励ましてくれて。彼が自分でエイズだって薄々と感じてた時よく”俺達にはどれくらいの時間があるかわからないから座って話そう”って言ってくれていた。」
確かにフレディはメアリーのことを最大に気にかけていて、
彼が亡くなった後にメアリーがひとりでもやっていけるよう小さいな会社を作ってあげていました。
メアリーは長い闘病生活を経て今もひっそりとロンドンに住んでいます。
いつくしみ深い愛
映画をみていると、フレディを魅了し虜にした女性メアリーという印象があったのですが、
調べてみると、フレディもメアリーにとって唯一無二の存在であり、
カップルや夫婦という形はないけれども非常に深い絆で結ばれていることがわかります。
彼氏を選ぶとき、年収だとか肩書だとかそういったものに目が行きがちですが、
メアリーはフレディに出会ったときから彼に光る何かを見出し、信じ続けていた女性なのです。
フレディもすごいけどメアリーもすごいな。。(;´・ω・)
メアリーはこう発言しています「いくら嫉妬されても、謙虚であることを心がけました。私はフレディを裏切らない」。
彼女の愛情の深さや忠誠心は女性の真の美しさなのかもしれないなと情報をかき集めながらジンときました。
自分の心を磨き素敵な相手みつけたいですね~!!!最後浅めな感想。。。 (-“-)
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あとは写真をパラパラのせておきます。
参考URL:
Daily Mail:https://www.dailymail.co.uk/femail/article-2301718/Freddie-Mercury-Queen-stars-lover-Mary-Austin-cursed-fortune.html
NewYorkPost:https://nypost.com/2018/10/28/meet-the-woman-that-a-closeted-freddie-mercury-fell-in-love-with/
BrianMay:https://brianmay.com/freddie/dm220100/dm220100.html